遺骨処分の方法（墓じまい・散骨）について解説

【東京】遺骨処分を検討するパターンとは

遺骨処分と聞くと罰当たりと思う方もいるかもしれません。しかし様々な理由で、やむを得ず遺骨の処分を迫られるケースがあるのです。それぞれのパターンをご紹介します。

遠縁の親戚の遺骨を受け取る

血縁のある方の遺骨を受け取ることになったけれど、保管場所に困って遺骨処分を行う場合です。例えば遠縁の親戚が亡くなり、近親者がおらずやむなく遺骨を受け取ったケースが挙げられます。何十年も前に家を出て行った家族が亡くなり、その遺骨を引き取るケースなども同様です。

お墓はいらないと生前に伝えられた

生きている間に「自分が死んだらお墓は必要ない」と言っていた方の意思を尊重して、遺骨をお墓に入れずに処分することもあります。具体的な方法では、合同葬や樹木葬、散骨など、故人のお墓を持たない形での埋葬が挙げられるのです。ただし故人の意思が不明確な場合は勝手に処分せず、遺族と相談してから決めなければなりません。

墓じまいをするとき

お墓を無くす、つまり「墓じまい」するときも遺骨処分を考えるケースです。近年では高齢化や核家族化、都心への一極集中などで遠方のお墓を管理できなくなり、墓じまいを行う方が増えています。

墓じまいではお墓を撤去するため、遺骨をそのまま放置することはできません。お金に余裕があれば、墓じまい後に改葬（新しいお墓や納骨堂への納骨）するという方法もあります。しかしお墓を立てるとなると100万円以上は費用がかかるため、金銭的な理由で叶わないこともあるようです。いずれにせよ別の場所へ納骨できなければ、処分を検討することになります。

お寺に納骨を拒否される

菩提寺以外のお寺に納骨を依頼したけれど、拒否されたというケースです。理由には「宗派や宗教関係で納骨できなかった」「納骨するには改名が必要」などが挙げられます。お寺に納骨できないため、他の方法で納骨を考えなければなりません。

【東京】遺骨処分の方法（墓じまい・散骨）と種類について

ここでは、遺骨を処分する3つの方法についてご紹介します。

自分で処分する

遺骨は不燃ごみや粗大ごみとしては出せません。そのため自分で処分する場合は、遺骨を粉々にしてから埋葬や散骨を行います。埋葬や散骨をする場所は、その土地の所有者の許可を得なければなりませんし、散骨するときは粉末状（一片2mm以下）まで砕かなければなりません。

しかしこれらの処理を個人で行うのは、精神的な負担を伴います。自分では処理するのは難しいという場合は、粉骨代行業者へ依頼するという方法も1つの選択肢です。

火葬場で処分してもらう

これから火葬する場合には有効です。火葬場で火葬すると、通常は遺骨が残る程度に焼きます。しかし遺族が希望すれば、さらに強力に焼いて遺灰にすることも可能です。遺灰を引き取ることも可能ですが、火葬場へ遺灰の処分を依頼することもできます。

ただし火葬場では遺灰までは対応していない場合も少なくありません。火葬前に対応しているかどうか確認する必要があります。また、依頼時に「遺灰にして欲しい」「遺骨や遺灰は受け取らない」といった旨を伝えると、場合によっては「なぜ遺灰にするか」を聞かれることがあります。さらに、遺灰にするには火葬とは別途費用が必要となる点にも注意が必要です。

散骨業者に依頼する

散骨を代行する専門業者に依頼することもできます。業者によっては遺骨の粉末化や代理散骨などを依頼できる点がメリットです。代理散骨とは親族が参加せずに業者が散骨することで、依頼者は現地に赴くことなく散骨が完了します。

注意点としては、海が荒れているときは、その日に散骨できない可能性があることや、代行を依頼する場合は遺骨の他に火葬埋葬許可証といったいくつかの書類が必要な点が挙げられます。

東京で遺骨処分をする前に確認したい法律

ここで、東京で遺骨処分をお考えの方へ「遺骨処分に関わる法律」をご紹介します。

刑法第190条「遺体遺棄罪」

刑法第190条では、「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する」と定めています。
何らかの理由で遺骨を公共の場に放置したり、不適切な方法で処分したりしてしまった場合は、遺体の遺棄と同じ行為とみなされ罪に問われることになります。

墓地埋葬法第4条「墓地以外の埋葬の禁止」

墓地埋葬法第4条では、「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない。火葬は、火葬場以外の施設でこれを行ってはならない」と定めています。つまり、墓地以外の場所に遺骨を埋葬することは禁じられているということです。
しかし、散骨は遺骨を埋めるわけではないため、これには抵触しません。

遺骨遺棄罪などに抵触しないよう、散骨代行業者に依頼するなど適切な遺骨処分の方法を選ぶことが大切です。

東京で遺骨処分の方法（墓じまい・散骨）についてのご相談・依頼なら海洋散骨～わたる～へ

様々な理由で遺骨処分を選択せざるを得ないケースがあります。自分でできる処分方法には埋葬や散骨などが挙げられますが、許可申請や粉骨などの手順が必要です。散骨する場合は、散骨代行業者の利用が効率と言えます。

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