Scroll Top

粉骨サービスとアクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド)

ご遺骨をどうするかを考えた時、通常はお墓に納骨したり、骨壺に入れてお手元供養したり、散骨するという選択肢が思い浮かぶことでしょう。しかし近年、大切な方やペットの存在をいつも身近に感じることができる遺骨アクセサリーが耳目を集めています。ご遺骨をお墓に納骨する場合でも、その一部を分骨し、遺骨アクセサリーを作る方も増えてきました。遺骨アクセサリーは、従来の形式に囚われない新しい供養のカタチとして、残されたご遺族を支える存在になりつつあります。「遺骨アクセサリーとは」や「遺骨アクセサリーの素材」、「遺骨を指輪に納める」、「遺骨をネックレスに納める」、「遺骨でダイヤモンドを作る」といった、遺骨アクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド)の詳細を以下にご紹介していきたいと思います。

Contents

粉骨サービスとアクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド) ①遺骨アクセサリーとは

遺骨アクセサリーとは、その名の通り、ご遺骨をアクセサリーにすることです。近年ではずっと一緒にいたいという気持ちの表れとして、ご遺骨をアクセサリーにする選択肢が注目されています。通常、四十九日法要で納骨を行ないますので、その前に火葬場で「火葬証明書」を発行してもらい、遺骨アクセサリー分を分骨します。また、納骨後に遺骨アクセサリーを考えた場合は、墓所の管理者に「遺骨の埋蔵の事実を証する書類(分骨証明書)」を交付してもらい、骨壺からご遺骨を取り出して分骨し直すことも可能です。粉骨してパウダー状にしたご遺骨をペンダントのトップ部分に納めるという手軽なものから、業者に加工してもらわなければならない指輪のタイプもあります。埋葬後、3年以上経過している場合は骨洗浄を業者に依頼するとよいでしょう。ご遺骨を粉骨・洗浄・乾燥することで、アクセサリーへの加工がしやすくなります。

粉骨サービスとアクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド) ②遺骨アクセサリーの素材

遺骨アクセサリーは、大別すると三通りにカテゴライズされます。特殊な樹脂を用いて指輪に直接埋めるタイプ、粉骨されパウダー状になったご遺骨の一部をネックレスのトップに納めるタイプ、ご遺骨を加工して人工の宝石(ダイヤモンド)を生成するタイプになります。また素材の種類も、軽くて耐久性が高いチタン、傷がつきにくく錆びにくいステンレス、(遺骨を封じ込めることで)湿気による遺骨の劣化を防ぐUVレジン、遺骨を見ることが出来るガラス、風合いが増していくシルバー、高級感のあるゴールドやホワイトゴールドなど多岐に渡ります。その中でも医療器具に使われているチタンは軽くて耐久性も高く、アレルギー性が低いのでオススメです。

粉骨サービスとアクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド) ③遺骨を指輪に納める

アクセサリーをゴテゴテ付けるのは苦手で落ち着かないという方は、遺骨アクセサリーもシンプルな指輪にするのがオススメです。これまで身に付けていた結婚指輪を遺骨アクセサリーの指輪に替えるだけであれば、日常生活を送るのに何ら支障はありません。もちろんシンプルでさりげなく上品なタイプの指輪だけはなく、可愛らしいデザインで存在感のあるタイプの指輪もラインナップとして揃っています。男性用のスタイリッシュなデザインもありますので、自分自身の好みやセンスに最適な遺骨アクセサリーを選択することが可能です。指輪タイプの遺骨アクセサリーは、粉骨してパウダー状になったご遺骨をリングの内側にある穴に納めて、ジュエリー加工の技術で蓋をする方式が採用されています。

粉骨サービスとアクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド) ④遺骨をネックレスに納める

ご遺骨アクセサリーの中で、最も種類が豊富なのがネックレス(ペンダント)になります。バラエティに富むデザインの中から、自分の好きなタイプのネックレスを選ぶことができます。このネックレスタイプの遺骨アクセサリーでは、粉骨してパウダー状にした遺骨をネックレスのトップの部分に納めるという方式を採用しています。遺骨を納めるトップの部分はネジ式のカロートになっているデザインが多いです。

粉骨サービスとアクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド) ⑤遺骨でダイヤモンドを作る

近年、お手元供養としてご遺骨のダイヤモンド加工に注目が集まっています。遺骨ダイヤモンドとは、粉骨してパウダー状にしたご遺骨や遺灰から炭素を抽出・精製し、ダイヤモンドに加工したものです。遺骨ダイヤモンド発祥のひとつは、スイスのアルゴダンザ社が始めた「メモリアルダイヤモンド」というサービスになります。アルゴダンザ社は、お墓を建てずに、遺骨から制作したダイヤモンドを故人の象徴として手元に置き供養するダイヤモンド葬を提案しています。この人工ダイヤモンドは高い技術力によって天然のダイヤにも負けない鮮烈な美しさが特長です。遺骨ダイヤモンドの費用はメーカーやカラット数などによっても大きく異なり、50万円弱のものから300万円近くするものまであります。

遺骨ダイヤモンドはご遺骨から作られる人工ダイヤモンドですので、人によって色が異なります。不純物のないご遺骨のみを使用して作る場合、無色透明から黄色味がかったダイヤモンドが一般的ですが、アルゴダンザ社のダイヤモンドは特殊製法によりブルーの色味に仕上がります。こうした合成ダイヤモンドはご遺骨に含まれるホウ酸などの化学物質量によって色味や濃淡が異なるため、まさに故人だけの唯一無二のダイヤモンドが誕生するのです。また、遺骨ダイヤモンド発祥のもうひとつであるアメリカに本社を置くライフジェム社では、ゴールデンカナリー(イエロー)、ブルー、カラーレス(透明)、レッド、グリーンの5色からダイヤモンドの色を選択することができます。

まとめ

ここまで「粉骨サービスとアクセサリー(指輪・ネックレス・ダイヤモンド)」を紹介してきました。大切な人とずっと一緒にいたいという想いに応えるお手元供養の一つとして、遺骨で作るアクセサリーが大きく注目を浴びています。遺骨アクセサリーは、粉骨してパウダー状になったご遺骨をリングの内側にある穴に納めて、ジュエリー加工の技術で蓋をする指輪タイプ、粉骨してパウダー状にした遺骨をネックレスのトップの部分に納めるネックレスタイプ、粉骨してパウダー状にしたご遺骨や遺灰から炭素を抽出・精製し、ダイヤモンドに加工した人工の宝石タイプなどがあります。何れにしましても粉骨してパウダー状にする必要がありますので、信頼できる粉骨専門業者へご依頼ください。現在、ご遺骨を宝石&アクセサリーにすることに法的なルール・規制はありません。供養の仕方の多様性が認められる社会になったということでしょう。この記事が皆様それぞれに適した供養を選択する上でお役に立つことができたら嬉しいです。お読み頂きありがとうございました。

首都圏で安心価格の海洋散骨をご検討の方はこちらへ!
横浜海洋散骨わたる