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実はこの方も!海洋散骨された芸能人・有名人(海外編)中編

日本の火葬率が99.97%(2017年)なのに対して海外(欧米諸国)では宗教上の理由などから土葬を選択する風習が残っています。それでも芸能人・有名人が荼毘に付され、海洋散骨されることによって、徐々に火葬や海洋散骨という葬送も一般化してきました。また海外においても海洋散骨には法的な規制はなく、州や自治体でのルールに留まっているようです。海洋散骨された芸能人・有名人(海外編)中編として、イングリッド・バーグマン、エドウィン・O・ライシャワー、アルベルト・アインシュタイン、ジェレミー・ブレットの海洋散骨の詳細を以下にご紹介していきたいと思います。

Contents

海洋散骨された芸能人・有名人(海外編)⑧ イングリッド・バーグマン

職業:女優

生年-没年:1915年8月29日 – 1982年8月29日

散骨場所:スウェーデン西海岸のブーヒュースレーン地方

逸話:イングリッド・バーグマンは、アカデミー賞3回、エミー賞2回、トニー賞の演劇主演女優賞を受賞した世界最高の女優。67歳の誕生日当日、乳がんとの闘病生活の末にロンドンで死去しました。遺体はロンドンのケンサル・グリーン霊園で荼毘に付され、遺灰のほとんどはスウェーデン西海岸のブーヒュースレーン地方の小島にある漁村フヤルバッカ周辺の海に海洋散骨されました。この小島は、バーグマンが1958年から死去する1982年まで夏季の多くを過ごした場所です。遺灰の一部は、ストックホルムの北霊園にあるバーグマンの両親が眠る墓の隣に埋葬されました。

海洋散骨された芸能人・有名人⑨(海外編) エドウィン・O・ライシャワー

職業:東洋史研究者・駐日アメリカ大使

生年-没年:1910年10月15日 – 1990年9月1日

散骨場所:太平洋

逸話:エドウィン・O・ライシャワーは、日米間問題に関する論文がジョン・F・ケネディの目に止まり、駐日大使に就任(1961~1966年)。1964年3月にはアメリカ大使館門前で愛国者を名乗る少年にナイフで大腿を刺され重傷を負いました。輸血を受け「これで私の体の中に日本人の血が流れることになりました」と発言。多くの日本人から賞賛を浴びましたが、この輸血が元で肝炎に罹ってしまいます。1990年の夏には、肝炎が悪化しますが、延命治療を拒否。9月1日に自らの意思でその生涯に幕を下ろしました。遺灰は「日本とアメリカの架け橋になりたい」というエドウィン・O・ライシャワーの遺言により、太平洋に海洋散骨されています。

海洋散骨された芸能人・有名人(海外編)⑩ アルベルト・アインシュタイン

職業:科学者(理論物理学者)

生年-没年:1879年3月14日 – 1955年4月18日

散骨場所:デラウェア川

逸話:アルベルト・アインシュタインは、ニュートン力学を覆し、特殊相対性理論・一般相対性理論を発見した20世紀を代表する天才物理学者です。1955年4月18日、入院先のプリンストン病院で死去。アインシュタインの遺体は荼毘に付され、遺灰は近くのデラウェア川に流されました。後に世界各地の博物館・科学館でアインシュタインの脳の切片の展示が行われるようになりましたが、これは解剖を行ったトマス・ハーヴェイが遺族の承諾を得ずに、アインシュタインの脳を自宅に持ち帰り、求めに応じて脳を薄切りにして知人に配布していたからです。近畿大学の杉元賢治(アインシュタイン研究者)もアインシュタインの脳の一部を入手しました。晩年、トマス・ハーヴェイは余った脳をアインシュタインの孫娘に返却しています。

海洋散骨された芸能人・有名人(海外編)⑪ ジェレミー・ブレット

職業:俳優

生年-没年:1933年11月3日 – 1995年9月12日

散骨場所:イギリス・テムズ川

逸話:ジェレミー・ブレットは、1984年より放映された『シャーロック・ホームズの冒険』(グラナダテレビ版)でのシャーロック・ホームズ役を演じた俳優です。ブレットの心臓弁には幼少期にかかったリウマチ熱による後遺症があり、撮影セットでは酸素マスクを手放せませんでした。そのような中、ブレットは「the show must go on(ショーは続けねばならない)」とだけ答えたと言います。1995年9月12日、心不全のためロンドンの自宅で死去。遺灰はシャーロック・ホームズの作中に出てくるテムズ川に散骨されました。『緋色の研究』では川を渡るためにボートを探すシーン、『四つの署名』では高速蒸気船による追跡シーンでテムズ川が舞台となっています。

まとめ

ここまで「海洋散骨された芸能人・有名人(海外編)」を紹介してきました。本編では触れていませんが、1999年には飛行機事故で無くなった第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・フィッツジェラルド・ケネディの息子、ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ・ジュニアの海洋散骨の御式がマサチューセッツ州デュークス郡に属するマーサズ・ヴィニヤード島沖で海軍により催されました。この報道の後、土葬中心のアメリカでも海洋散骨が増えたとされています。この記事が皆様それぞれに適した供養を選択する上でお役に立つことができたら嬉しいです。お読み頂きありがとうございました。

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